尋常性ざそう，浅在性毛包炎に対するＮｏｒｆｌｏｘａｃｉｎの維持量投与による再発予防効果

中山 樹一郎, 松本 忠彦, 桐生 美磨, 堀 嘉昭, 矢幡 敬, 和田 恭子, 上田 説子, 原 幸子

doi:10.2336/nishinihonhifu.52.1239

尋常性ざそう，浅在性毛包炎に対するＮｏｒｆｌｏｘａｃｉｎの維持量投与による再発予防効果

DOI 被引用文献1件

中山樹一郎

九州大学医学部皮膚科教室
松本忠彦

九州大学医学部皮膚科教室
桐生美磨

九州大学医学部皮膚科教室
堀嘉昭

九州大学医学部皮膚科教室
矢幡敬

国家公務員共済組合浜の町病院皮膚科
和田恭子

国家公務員共済組合浜の町病院皮膚科
上田説子

上田説子皮膚科クリニック
原幸子

三信会原病院皮膚科

書誌事項

タイトル別名

Recurrence prevention effects by the administration of Norfloxacin for common acne and superficial folliculitis.

説明

尋常性ざ瘡, 浅在性毛包炎に初期治療としてnorfloxacin(NFLX)1日600mgを投与し, 改善あるいは寛解状態となつた例にNFLX1日300mgを維持療法として最長8週間投与し, 再発予防効果および安全性を検討した。維持療法における再発例数は24例中8例であり, コントロール群(外用剤のみ投与, 25例中17例再発)にくらべ有意に再発が抑制された。副作用は初期投与で58例中2例にみられ, 投与中止によりすみやかに症状は消失した。維持療法期間中は副作用は認めなかつた。以上の結果からざ瘡, 毛包炎の治療および再発にNFLXは安全かつ有用と考えられた。