アセチル化木材と高耐朽性樹種の耐朽性評価<br>- 屋外用途(ウッドデッキ等)を想定して -

書誌事項

タイトル別名
  • Durability evaluation of acetylated wood and natural-durable wood
  • アセチルカ モクザイ ト コウタイキュウセイジュシュ ノ タイキュウセイ ヒョウカ : オクガイ ヨウト(ウッドデッキ トウ)オ ソウテイ シテ

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抄録

アセチル化木材 (ラジアタパイン辺材, アセチル化度19%以上) と16種の高耐朽性樹種等について, JIS K 1571: 2010「木材保存剤-性能基準及びその試験方法」5.2.1.1注入処理用に準拠して, 室内耐朽性試験を実施した。その結果, 腐朽操作前に耐候操作(流水中の浸せきと60°C乾燥の10回繰り返し) を実施しても, 今回使用したアセチル化木材は, イペ, ウリン等の一部の高耐朽性樹種と共に, オオウズラタケおよびカワラタケによる質量減少率が3%以下となり, 高い耐朽性と耐候性を有すると判断された。また, 今回使用したアセチル化木材は, 4m の板材の木口端部付近のみならず中央付近においても, 同様の高い耐朽性能を示した。一方, 一般に高耐朽性樹種と呼ばれる木材の中には, 腐朽操作前に耐候操作を実施すると, 腐朽による質量減少率が増加する樹種があった。この特徴を持つ樹種については, 雨水や直射日光に直接暴露される野外よりも, 屋内 (湿潤環境含む) で使用することが適すると考えられた。

収録刊行物

  • 木材保存

    木材保存 39 (1), 24-31, 2013

    公益社団法人 日本木材保存協会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (13)*注記

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