ざそうに対するルリッドの長期維持投与による検討

書誌事項

タイトル別名
  • Long-term Efficacy of Rulid<SUP>®</SUP> Treatment in Acne Patients

説明

14員環マクロライド系抗生物質ルリッド®のざ瘡に対する治療効果を検討した。16歳以上の炎症性(顔面に炎症性ざ瘡が10個以上)および非炎症性(顔面に炎症性皮疹が10個未満で散在している程度)のざ瘡患者を対象とした。投与方法は2錠(300mg)/日を2~4週間投与した後,症状改善傾向が認められた例は1錠/日に減量し,さらに8週まで長期維持投与した。炎症性ざ瘡および面皰は投与2週後に有意に個数が減少し,その後8週まで漸減した。全体の有効率は70.5%(31/44)であり,炎症性ざ瘡では75%(21/28),非炎症性ざ瘡では64.3%(9/14)であった。4週以降8週まで長期維持投与を行い有効性評価が行えた症例の有効率は,炎症性ざ瘡で73.7%(14/19),非炎症性ざ瘡で54.5%(6/11)であった。副作用は,1例に眠気が認められた。以上より,ルリッド®の12週までの長期維持投与では安全性に特に問題がなく,炎症性ざ瘡および面皰を主とした非炎症性ざ瘡の治療に有用な投与法であると考えられる。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 65 (6), 605-609, 2003

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (7)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679274881024
  • NII論文ID
    130004474968
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.65.605
  • ISSN
    18804047
    03869784
    http://id.crossref.org/issn/03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ