湿疹・皮膚炎群に対するテルフェナジンと0.1%プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏の併用療法の有用性 特にテルフェナジンの止よう効果の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of combination use of terfenadine and 0.1% propionic acid Arcrometazin salve on eczema and dermatitis. Examination of itching relieving effect of terfenadine.
  • —特にテルフェナジンの止痒効果の検討—

抄録

湿疹·皮膚炎群に対して, テルフェナジン(トリルダン®)錠内服と0.1%プロピオン酸アルクロメタゾン(アルメタ®)軟膏の併用療法を行い, その臨床効果, 安全性および有用性とともに, 特にトリルダン®の早期の止痒効果について検討した。アトピー性皮膚炎18例, そのほかの湿疹·皮膚炎群56例の計74例を対象とした。その結果, 有用度はアトピー性皮膚炎で64.7%, そのほかの湿疹·皮膚炎群で81.8%で, 両者間にかなりの差がみられた。また1週目でのトリルダン®の止痒効果についても日中·夜間ともに, そのほかの湿疹·皮膚炎群で優位であった。3例に消化器症状などの軽い副作用が認められた。トリルダン®とmildなステロイド外用剤の併用療法により, そう痒を初めとした臨床症状に有意な改善が得られ, さらに湿疹·皮膚炎群の治療においてトリルダン®とmildなステロイド外用剤の併用療法により, ステロイド外用剤のランクダウンが期待できると思われた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 59 (4), 627-632, 1997

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (4)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679275154432
  • NII論文ID
    130004474353
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.59.627
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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