Dysplastic Nevusを有する患者に生じた表在拡大型悪性黒色腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Superficial Spreading Melanoma Developing in a Patient with Dysplastic Nevi.

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説明

34歳,女性。皮膚悪性黒色腫を生じた非家族性dysplastic nevus syndromeの1例を報告した。思春期より,全身に色素斑が増加し,近年,躯幹2ヵ所,下肢1ヵ所に増大する黒色斑を認めた。当科にて切除し,臨床的,病理組織学的に下腹部と左側腹部の色素斑はdysplastic nevusと診断,左下腿屈側の色素斑は,悪性黒色腫と診断した。悪性黒色腫の組織には真皮母斑細胞が共存し,腫瘍細胞が母斑細胞より生じた可能性を強く示唆した。Dysplastic nevusと悪性黒色腫との関係について文献的考察を加えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 64 (5), 581-585, 2002

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (36)*注記

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