水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症の長期観察例

  • 高木 磨美
    名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
  • 小林 桂子
    名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
  • 森田 明理
    名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
  • 沼田 時男
    亀井皮フ科ぬまたクリニック

書誌事項

タイトル別名
  • Long-term Observation of a Case of Bullous Congenital Ichthyosiform Erythroderma (BCIE)
  • 症例 水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症の長期観察例
  • ショウレイ スイホウガタ センテンセイ ギョリンセンヨウコウ ヒショウ ノ チョウキ カンサツレイ

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説明

12歳の女児。出生時,全身に皮膚潮紅を認め,体幹・四肢に最大径10cmにおよぶ糜爛があった。徐々に落屑するようになり,3歳頃から洗濯板状の厚い鱗屑と水疱形成を認めた。5歳時よりエトレチナート0.2~0.5mg/kg/日の内服治療等を行い落屑性角化性局面は減少した。12歳時に行った皮膚病理検査では,角層の肥厚と表皮内に顆粒変性が認められ,水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症と診断した。その後,エトレチナート内服治療を継続し,症状は徐々に軽快した。20歳時には,全身の角質肥厚は残存しているが,水疱形成や潮紅はみられなくなった。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 68 (5), 508-511, 2006

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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