網膜色素線条を伴った弾力線維性仮性黄色腫（Ｇｒｏｅｎｂｌａｄ‐Ｓｔｒａｎｄｂｅｒｇ症候群）の１例

大藤 玲子, 清水 隆弘, 徳田 和央, 西田 輝夫

doi:10.2336/nishinihonhifu.62.733

網膜色素線条を伴った弾力線維性仮性黄色腫（Ｇｒｏｅｎｂｌａｄ‐Ｓｔｒａｎｄｂｅｒｇ症候群）の１例

DOI 参考文献10件

大藤玲子

山口県立中央病院皮膚科
清水隆弘

済生会山口総合病院皮膚科
徳田和央

山口大学医学部眼科学講座
西田輝夫

山口大学医学部眼科学講座

書誌事項

タイトル別名

A Case of Pseudoxanthoma Elasticum with Angioid Streaks. Groenblad-Strandberg Syndrome.

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説明

弾力線維性仮性黄色腫は,全身の弾力線維の変性により,特有の皮膚症状,眼底所見を呈し,しばしば心血管系の合併症を生じる稀な遺伝性疾患である。われわれは,眼症状を主訴に受診した弾力線維性仮性黄色腫の1例を経験したので報告する。症例は54歳の男性で,皮膚病変以外に,網膜色素線条があり,皮疹部からの生検標本で弾力線維の断裂および変性が認められた。特徴的な皮膚症状,病理組織学的所見および眼底所見よりGrönblad-Strandberg症候群と診断した。