尋常性乾癬に対するマキサカルシトール軟膏の効果‐マキサカルシトール軟膏と高濃度タカルシトール軟膏との左右比較試験‐

  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
  • 岸本 三郎
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Maxacalcitol on Psoriasis Vulgaris-A Comparative Study of Maxacalcitol Ointment and High-concentration Tacalcitol Ointment-
  • 治療 尋常性乾癬に対するマキサカルシトール軟膏の効果--マキサカルシトール軟膏と高濃度タカルシトール軟膏との左右比較試験
  • チリョウ ジンジョウセイカンセン ニ タイスル マキサカルシトール ナンコウ ノ コウカ マキサカルシトール ナンコウ ト コウノウド タカルシトール ナンコウ ト ノ サユウ ヒカク シケン
  • —A Comparative Study of Maxacalcitol Ointment and High-concentration Tacalcitol Ointment—
  • —マキサカルシトール軟膏と高濃度タカルシトール軟膏との左右比較試験—

この論文をさがす

説明

尋常性乾癬患者18例を対象として,マキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール®軟膏)とタカルシトール20μg/g軟膏(ボンアルファ®ハイ軟膏)の有効性を検討するため,左右比較試験を実施した。マキサカルシトール25μg/g軟膏は平日1日1回・土日1日2回,タカルシトール20μg/g軟膏は全ての試験期間において1日1回,それぞれ左右対称部位に原則として8週間外用した。その結果,最終時の中等度改善以上の割合は,マキサカルシトール25μg/g軟膏群55.6%,タカルシトール20μg/g軟膏群33.3%であり,いずれの外用薬においても高い治療効果が得られた。また,全般改善度の左右優劣比較においては,マキサカルシトール25μg/g軟膏群優位の症例が33.3%,タカルシトール20μg/g軟膏群優位は11.1%であった。本試験の結果より,マキサカルシトール25μg/g軟膏の平日1日1回・土日1日2回外用療法は,乾癬治療において有効な治療法であることが示唆された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 68 (3), 299-304, 2006

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ