皮膚局所線溶の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Studies of Fibrinolytic Activity in the Skin
  • 皮膚局所線溶の検討--正常皮膚と炎症性病変部の抗線溶活性について
  • ヒフ キョクショ センヨウ ノ ケントウ セイジョウ ヒフ ト エンショウセイ
  • —Inhibitors of Fibrinolysis in Normal Skin and Inflammatory Lesion—
  • ―正常皮膚と炎症性病変部の抗線溶活性について―

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抄録

正常皮膚, 紅皮症, 接触皮膚炎の局所線溶をToddの方法で観察した。病的皮膚では線溶活性は減弱ないし消失していた。続いて皮膚を4層ないし表皮と真皮に分け, 各組織をhomogenizeし上清の線溶現象への作用を検討した。<BR> 1) 正常皮膚では, 抗線溶因子が表皮のみでなく, 皮膚附属器にも存在していることが示唆された。<BR> 2) 紅皮症, 接触皮膚炎の局所真皮上清には抗線溶活性が認められ, これが局所線溶の減弱ないし消失をもたらす原因のひとつとなつていると考えた。<BR> 3) Proactivatorとも思われる物質が正常皮膚, 紅皮症, 接触皮膚炎の各層の上清に含まれていたが, 抗線溶因子のない真皮深層にも同程度に存在していた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 37 (3), 404-409, 1975

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (5)*注記

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