書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Facial Atypical Candidasis in a Patient with Advanced Colorectal Carcinoma during the Treatment with Cetuximab
- 症例 セツキシマブ治療中患者に発症した顔面非定型皮膚カンジダ症の1例
- ショウレイ セツキシマブ チリョウ チュウ カンジャ ニ ハッショウ シタ ガンメン ヒテイケイ ヒフ カンジダショウ ノ 1レイ
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抄録
55歳,女性。進行期の直腸癌のためセツキシマブ治療による皮膚障害コントロール目的に当科紹介となった。治療当初は定型的なざ瘡様皮疹が中心であったが,4回目の治療終了後に皮膚障害は急速に増悪し膿痂疹状皮膚炎の像を呈した。セツキシマブ投与を中止したものの皮膚障害は増悪し,鏡検と培養によりカンジダが検出されたため顔面に発症した非定型皮膚カンジダ症と診断した。当科入院治療により皮膚障害は治癒したが,セツキシマブ投与中止により原病は悪化した。一般に分子標的薬による皮膚障害は予測可能な場合が多いが,一方続発性に発生する障害は予測が困難である。従って,皮膚障害によりセツキシマブを含む分子標的薬治療の中止を可能な限り回避するためには皮膚症状の充分な観察と早期診断・治療が不可欠であり,皮膚科医が他科患者の癌治療にとって重要な役割を担っていることを痛感した。
収録刊行物
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- 西日本皮膚科
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西日本皮膚科 73 (3), 245-247, 2011
日本皮膚科学会西部支部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679276918528
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- NII論文ID
- 130004831794
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- NII書誌ID
- AN00183881
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- ISSN
- 18804047
- 03869784
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- NDL書誌ID
- 11160052
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可