健常児に生じた緑膿菌感染による壊疽性膿瘡の１例

DOI Web Site 参考文献15件
  • 嘉陽 宗亨
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 安里 豊
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 平良 清人
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 山本 雄一
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 半仁田 優子
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 峯 嘉子
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 新嘉喜 長
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 上里 博
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 金城 紀子
    琉球大学医学部医学科病態解析医科学講座育成医学分野
  • 譜久山 滋
    沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Ecthyma Gangrenosum due to Pseudomonas aeruginosa in a Healthy Infant
  • 症例 健常児に生じた緑膿菌感染による壊疽性膿瘡の1例
  • ショウレイ ケンジョウジ ニ ショウジタ リョクノウキン カンセン ニ ヨル エソセイ ノウソウ ノ 1レイ

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抄録

症例は生後6ヵ月，男児。37週，2580gでAPGAR score 8/9点で出生。発育・発達は正常範囲内であり，生来健常児であった。2005年10月上旬より39℃台の発熱があり，翌日より嘔吐および右大腿に紅斑を認め，次第に全身状態が悪化し皮疹が全身に拡大してきたため当院に入院した。皮疹は略全身に浸潤性紅斑，水疱，血疱，紫斑を認め，それらは漸次拡大し筋が露出するほどの深い潰瘍へと進展した。血液および潰瘍部の嫌気性菌および好気性菌細菌培養検査では緑膿菌が検出され，緑膿菌感染による敗血症および壊疽性膿瘡と診断した。呼吸・循環管理，各種抗菌剤(点滴・外用)を投与し，6回のデブリドマン・植皮術と高気圧療法(hyperbaric oxygen therapy : HBO)にて救命・治癒し，治療開始92日目に退院となった。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 72 (2), 111-115, 2010

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (15)*注記

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