漢方製剤併用が有効と考えられた慢性皮膚炎の1例

  • 細川 篤
    琉球大学医学部器官病態医科学講座皮膚科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Chronic Dermatitis Effectively Treated with a Chinese Traditional Herbal (Kampo) Medicine
  • 症例 漢方製剤併用が有効と考えられた慢性皮膚炎の1例
  • ショウレイ カンポウ セイザイ ヘイヨウ ガ ユウコウ ト カンガエラレタ マンセイ ヒフエン ノ 1レイ

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説明

31歳,女性。初診の10年前に顔面に紅斑が出現し,その後次第に略全身に湿疹性皮疹が拡大した。5年前より近医で治療を受けたが難治であった。しかし当科初診時の東洋医学的所見が典型的であり漢方製剤を併用したところ約半年の経過で略治した。特に顔面の紅斑に梔子柏皮湯が有効であった。西洋医学的に病態が不明であっても,東洋医学的に典型的な所見が認められる難治性皮膚炎では漢方治療も試みるべき治療法と考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 70 (2), 135-141, 2008

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (43)*注記

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