慢性膿皮症の1例―増殖型壊疽性膿皮症との異同について―

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Chronic Pyoderma
  • 症例 慢性膿皮症の1例--増殖型壊疽性膿皮症との異同について
  • ショウレイ マンセイ ノウヒショウ ノ 1レイ ゾウショクガタ エソセイ ノウヒショウ トノ イドウ ニ ツイテ
  • —増殖型壊疽性膿皮症との異同について—

この論文をさがす

抄録

41歳,男性。1998年10月頃,右下腹部に発赤,腫脹が出現した。その後右下腿,左外踝,両大腿内側,左腋窩にも同様の病変が出現し,排膿も認めるようになり2000年2月当科に入院した。ベタメタゾン,サラゾスルファピリジン,シクロスポリンの内服にて下腹部,下肢の発赤,腫脹,瘻孔は上皮化したが,その後両下腿に発赤,腫脹,瘻孔が出現した。保存的治療に反応せず,デブリードマン,植皮にて軽快した。通常壊疽性膿皮症に手術的治療は新たな病変の誘発となるため行われないが,手術療法で完全に治癒したことから,下肢の病変は異所性慢性膿皮症と思われた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 70 (2), 175-179, 2008

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (6)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ