有茎性悪性黒色腫の1例

  • 嘉陽 宗亨
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 山本 雄一
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 半仁田 優子
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 仲松 あや乃
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 照屋 操
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 平良 清人
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 具志 真希子
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 上里 博
    琉球大学医学部医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pedunculated Malignant Melanoma
  • 症例 有茎性悪性黒色腫の1例
  • ショウレイ ユウケイセイ アクセイ コクショク シュ ノ 1レイ

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抄録

症例は80歳,女性。右踵部から足外側縁にかけて,外方に突出するカリフラワー状ないし有茎性の黒色腫瘤(大きさ : 95×55×38mm)がみられた。腫瘤部の生検を行い悪性黒色腫(malignantmelanoma)と診断した。全身麻酔下で腫瘍茎部および黒色斑から30mm離し,脂肪織の深さまで腫瘍の切除を行い,そして二期的に全層植皮術,右鼠径リンパ節郭清術,interferon-β(IFN-β)局注療法を施行した。術前の腫瘍の全身検索を行ったが,所属リンパ節を含む遠隔転移は認められず,病期分類はstage-III A(旧UICC分類,AJCCではstage-II C,T4bN0M0)であった。その後の定期的なCT検査では再発・転移の所見を認めなかったが,手術から3年10ヵ月後に原発性肺癌(adenocarcinoma)のため永眠した。現在まで本邦で報告された有茎性悪性黒色腫(pedunculated malignant melanoma)の統計についても報告した。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 72 (1), 20-25, 2010

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (66)*注記

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