宮古ビデンス・ピローサ<sup>®</sup>茶の飲用が補助療法として奏効した 皮膚型結節性多発動脈炎の 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Cutaneous Polyarteritis Nodosa Improved by Drinking <i>Bidens pilosa</i> Tea as an Alternative Therapy
  • 症例 宮古ビデンス・ピローサ茶の飲用が補助療法として奏効した皮膚型結節性多発動脈炎の1例
  • ショウレイ ミヤコ ビデンス ・ ピローサチャ ノ インヨウ ガ ホジョ リョウホウ ト シテ ソウコウ シタ ヒフガタ ケッセツセイ タハツ ドウミャクエン ノ 1レイ

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説明

<p>35 歳,女性。28 歳頃より両下腿に褐色斑,紅斑が出現し,徐々に拡大してきたため当院を受診した。 初診時,両下腿に浸潤を触れる紅斑,褐色斑が散在していた。皮膚生検では,皮下脂肪織内の血管腔,血管壁と血管周囲にリンパ球,組織球を主体とした細胞浸潤がみられ,内腔にフィブリン血栓を伴っていた。Elastica van Gieson 染色では,血管壁に内弾性板がみられ,弾性線維が乏しく動脈炎と判断した。全身の血管炎を示唆する所見はなく,皮膚型結節性多発動脈炎と診断した。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs),ジアフェニルスルホン,循環改善薬,プレドニゾロン内服など行うも改善しなかったが,補助療法として宮古ビデンス・ピローサ®茶を飲用し始めたところ,紅斑は消退,痛みも改善した。現在,宮古ビデンス・ピローサ®茶の飲用だけを継続し再発はみられていない。我々は最近,宮古ビデンス・ピローサ®茶に含まれる薬草成分が内皮細胞に働きかけ,活性酸素産生を低減することを報告している。皮膚微小循環障害がみられる皮膚型結節性多発動脈炎に対して,症例によっては有効な補助療法である可能性が考えられた。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 79 (1), 24-27, 2017

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (4)*注記

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