書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of a Pilomatricoma Associated with Myotonic Dystrophy Being Suspected for Squamous Cell Carcinoma
- 症例 筋緊張性ジストロフィーに合併し,有棘細胞癌が疑われた毛母腫の1例
- ショウレイ キン キンチョウセイ ジストロフィー ニ ガッペイ シ,ユウキョクサイボウガン ガ ウタガワレタ ケ ボ シュ ノ 1レイ
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抄録
61 歳,男性。26 歳時に筋緊張性ジストロフィーを発症した。4 人の同胞が同症と診断されている。初診 2 年前に他院で頭部毛母腫を切除した後,頭部の別部位に新たに結節が出現し徐々に増大した。初診時,左後頭部に 45 × 45 × 10 mm の表面に潰瘍形成を伴う有茎性腫瘤を認めた。有棘細胞癌を疑い生検を行ったが,病理組織像から良性の毛母腫と診断された。CT 画像検査では頭蓋骨の溶骨性変化や明らかなリンパ節腫大はなかった。腫瘍を全切除し切除腫瘍全体に悪性所見がないことを確認した後に,皮弁形成術により閉創した。筋緊張性ジストロフィー患者はしばしば毛母腫を合併し,その多くが多発性であり比較的大きいなど通常の毛母腫とは異なる臨床症状を示す。自験例は外観から有棘細胞癌が疑われるなど,通常の毛母腫の典型像とは異なる臨床像を呈した症例であったので報告した。
収録刊行物
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- 西日本皮膚科
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西日本皮膚科 76 (4), 353-356, 2014
日本皮膚科学会西部支部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679277811584
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- NII論文ID
- 130004695271
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- NII書誌ID
- AN00183881
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- ISSN
- 18804047
- 03869784
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- NDL書誌ID
- 025749873
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可