下腿に発生した Atypical Lipomatous Tumor の 1 例

DOI Web Site Web Site 参考文献3件
  • 小川 達也
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター水戸協同病院皮膚科
  • 田口 詩路麻
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター水戸協同病院皮膚科
  • 中山 凱夫
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター水戸協同病院形成外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Atypical Lipomatous Tumor of the Lower Leg
  • 症例 下腿に発生したAtypical Lipomatous Tumorの1例
  • ショウレイ カタイ ニ ハッセイ シタ Atypical Lipomatous Tumor ノ 1レイ

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説明

<p>48 歳，女性。左下腿の皮下腫瘤が徐々に増大し，当科初診 3 年前に摘出術を施行された。組織診断は脂肪腫であった。その 1 年後に同部位に腫瘤が再発し，生検を施行された。組織診断は脂肪肉腫であった。当科を紹介され摘出術を施行した。組織学的に大小不同の脂肪細胞が線維性間質を交えて密に増殖しており，異型間質細胞，脂肪芽細胞様細胞を認めた。脂肪細胞は MDM2，CDK4 陽性であった。これらの所見から atypical lipomatous tumor と診断した。術後 9 カ月経過観察しているが，再発はない。Atypical lipomatous tumor は高分化型脂肪肉腫と同義とされ，四肢の深部組織や後腹膜に好発する。予後は腫瘍の発生部位により，特に四肢や皮下では良いとされる。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 78 (4), 379-381, 2016

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (3)*注記

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