高周波レーザーで切除した巨大鼻瘤

  • 宇佐川 祐子
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 三苫 千景
    九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センター
  • 和田 尚子
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 内 博史
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 古江 増隆
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野 九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センター

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Giant Rhinophyma Treated by Surgical Excision
  • 症例 高周波レーザーで切除した巨大鼻瘤
  • ショウレイ コウシュウハ レーザー デ セツジョ シタ キョダイ ビリュウ

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抄録

<p>73 歳,男性。若年期は顔面に痤瘡が生じることが多かった。約 30∼40 年前より,鼻部から排膿するようになり,その都度近医で抗菌薬を処方され内服していた。次第に鼻に腫瘤が形成され,徐々に増大してきた。初診の数カ月前,鼻部が発赤,腫脹したため,当科を紹介され受診した。初診時,鼻全体を置換する常色から淡紅色のカリフラワー状の腫瘤がみられ,腫瘤は鼻尖部で懸垂していた。鼻瘤と診断し,整容目的に可及的に腫瘤を切除した。病理組織学的に,真皮の脂腺は増生し,血管新生と炎症性細胞浸潤を伴い真皮の毛包や脂腺周囲に軽度の線維化と,多数の肥満細胞がみられた。本邦では比較的稀な鼻瘤の病態,発生機序,その治療法について文献的考察を行い報告する。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 79 (4), 345-348, 2017

    日本皮膚科学会西部支部

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