関節リウマチ患者の手背部腫瘤内に米粒体形成を認めた 1 例

  • 山村 和彦
    広島赤十字・原爆病院皮膚科 九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 小薗 可奈
    広島赤十字・原爆病院皮膚科 九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 古江 増隆
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 澤部 琢哉
    広島赤十字・原爆病院リウマチ科
  • 増野 年彦
    広島赤十字・原爆病院皮膚科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Rice Body Formation in Dorsum Manus Mass Associated with Rheumatoid Arthritis
  • 症例 関節リウマチ患者の手背部腫瘤内に米粒体形成を認めた1例
  • ショウレイ カンセツ リウマチ カンジャ ノ テ ハイブ シュリュウナイ ニ コメツブタイ ケイセイ オ ミトメタ 1レイ

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抄録

85 歳,女性。発熱,多関節痛が出現し関節リウマチと診断された。同時期より左手背部皮下腫瘤も出現した。プレドニゾロン,サラゾスルファピリジン内服にて発熱,関節痛は軽快したが,手背の腫瘤を主訴に当科を紹介され受診した。腫瘤部を切開したところ,指伸筋腱鞘内に多数の米粒体形成を認め,内容物を可及的に除去し皮膚縫合した。術後一過性に同部の腫脹を認めたが明らかな再発は認められなかった。病理組織学的に,米粒体は中心部にフィブリン様の構造物と線維芽細胞様細胞の浸潤を認め,周囲に比較的密に組織球様細胞の浸潤を伴っていた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 75 (5), 406-408, 2013

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (4)*注記

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