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- 山田 哲弘
- 千葉大学教育学部
書誌事項
- タイトル別名
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- ベンゼンは教材として必要か
- ベンゼン ワ キョウザイ ト シテ ヒツヨウ カ
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抄録
化学者にとってなじみの深いベンゼンであるが,種々の機関において発がん性が確定されて十数年になる。以来,労働安全衛生法など関係諸法令による規制も厳しさを増している。発がんは長期間の暴露によるものではあるが,学校の普通教室なら0.5mLをこぼしても許容濃度を超過する。許容濃度には個人差もあるが,生徒にリスクを負わせるのは誤りである。また,同じ実験を繰り返す教員が受けるリスクは一段と大きい。必要な設備があれば,取り扱いそのものは可能で法令違反にもならない。しかし,設備があっても万が一のリスクに見合う教育効果が期待できないのならば,少なくとも教育現場において積極的にベンゼンを使用する意義は小さい。
収録刊行物
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- 化学と教育
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化学と教育 59 (6), 284-287, 2011
公益社団法人 日本化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679282099328
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- NII論文ID
- 110008898157
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- NII書誌ID
- AN10033386
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- ISSN
- 24241830
- 03862151
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- NDL書誌ID
- 11157446
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可