韓国の初等理科教育の現状について(諸外国では初等理科教育をどのように進めているか(その5),協議会から)

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  • 諸外国では初等理科教育をどのように進めているか(その5)韓国の初等理科教育の現状について
  • ショガイコク デワ ショトウ リカ キョウイク オ ドノヨウニ ススメテイルカ ソノ 5 カンコク ノ ショトウ リカ キョウイク ノ ゲンジョウ ニ ツイテ

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抄録

韓国における初等理科教育の現状について,1)理科学習指導要領から見た初等理科教育の位置付け,2)理科学習内容,3)初等理科教員養成と教員研修,4)初等理科教育の課題などに分けて調べた。2007年に改訂され公示された新しい理科学習指導要領では,現行の学習指導要領に比べて創造性と科学的リテラシーの涵養が強調された。理科学習内容は現行とほぼ同じレベルであるが,内容的に重複しないように構成を試みた。韓国において初等教員は日本とは異なり,教育大学だけで養成されており,20単位程度の理科専攻科目を履修した後,教員採用試験を通って教員として任用される仕組みである。理科教員研修は盛んに行われ,理科実験職務研修は必修研修として取り扱われている。理科教育では児童生徒が科学について興味と探究能力を身につけるように探究活動に力を入れているが,実際は知識の詰め込み教育が広く行われており,その趣旨が生かされているとは言えない状況である。この数年,理科英才教育に関する社会的要求があり,特別な才能をもつ児童生徒に関する教育的支援に関心が向けられている。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 56 (11), 582-585, 2008

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (6)*注記

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