免疫学と分子生物学の交差点 : 利根川進博士の研究方法論(<特集>やさしい免疫の科学)

書誌事項

タイトル別名
  • Immunology and Molecular Biology : Methodology by Dr. S. Tonegawa
  • 免疫学と分子生物学の交差点--利根川進博士の研究方法論
  • メンエキガク ト ブンシ セイブツガク ノ コウサテン トネガワ ススム

この論文をさがす

説明

利根川博士は, バクテリオファージやアニマルウイルスを用いた分子生物学の研究を行ったのち, 1971年にバーセル免疫学研究所に職を得て抗体遺伝子の研究を始める。そして1976年に, 抗体遺伝子系においてその抗体の多様性が発現される分子機構としてDNA再編成が起きることを発見する。それから数年間で, 分子生物学的技術を駆使して, その事実を完全に証明し, 1987年秋にノーベル医学生理学賞の単独受賞という輝しい金字塔を打ちたてた。筆者は, 1979年から3年半博士の研究室に在籍したが, 「利根川博士の仕事はどこが独創的なのか」という質問をよく受ける。本文では, その質問に対する答えを筆者なりの視点から記述する。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 36 (5), 464-466, 1988

    公益社団法人 日本化学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ