キチン・キトサンの化学と特性(新しい高分子材料 : より強くより高性能に)

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タイトル別名
  • キチン・キトサンの化学と特性
  • キチン キトサン ノ カガク ト トクセイ

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抄録

菌類, 昆虫類及び甲殻類の外皮支持組織を形成する多糖キチンとキトサンは免疫原性(抗原-抗体反応誘因作用)も低く, 生体内消化性と言う医用材料には欠かせない特性を持っている。人間が食べても消化はしないが, 体の他の組織に注入すると徐々に加水分解・吸収される。キチンの生体内加水分解過程で出来るキチンオリゴマーには, 皮膚細胞再生促進因子刺激作用がある。キチンをアルカリ処理すると, 生体内消化性が少いキトサンになる。キトサンには, 僅かではあるが免疫原性があり, 大腸菌のような細菌類の活動を抑える作用もある。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 46 (11), 692-695, 1998

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (11)*注記

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