集団アイデンティティが集団内における迷惑の認知に及ぼす効果‐成員性と誇りの機能的差異に着目して‐

  • 尾関 美喜
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科 日本学術振興会
  • 吉田 俊和
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of group identity on the perception of inconsiderateness within the group: From the perspective of functional difference between membership and pride
  • 集団アイデンティティが集団内における迷惑の認知に及ぼす効果--成員性と誇りの機能的差異に着目して
  • シュウダン アイデンティティ ガ シュウダン ナイ ニ オケル メイワク ノ ニンチ ニ オヨボス コウカ セイインセイ ト ホコリ ノ キノウテキ サイ ニ チャクモク シテ

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抄録

本研究では,社会的アイデンティティ形成の相互作用モデルに基づいて,集団アイデンティティを個人レベルと集団レベルに分けてとらえるとともに,集団アイデンティティを成員性と誇りの二側面でとらえた。そして,成員性,誇り,成員性の集団内平均が集団内における迷惑行為の迷惑度認知に及ぼす影響を検討した。HLMによる分析の結果は以下に示すとおりであった。1)規範などによって抑制可能である集団活動に影響を及ぼす迷惑行為については,成員性の強い成員ほど迷惑度を高く認知した。2)集団内の人間関係に影響を及ぼす迷惑行為については,成員性の集団内平均が高い集団では,誇りの個人差に起因する迷惑度認知の差はみられなかった。3)成員性の集団内平均が低い集団では,誇りの高い成員ほど迷惑度を高く認知していた。<br>

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