野外調査と室内実験による外来性ワラジムシ類オカダンゴムシの歩行分散力の推定

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of the walking ability of an exotic terrestrial isopod <i>Armadillidium vulgare</i> Latreille by field and laboratory measurements
  • Estimation of the walking ability of an exotic terrestrial isopod Armadillidium vulgare Latreille by field and laboratory measurements

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抄録

分散力は生息域の推定や群集構造を解明する上で極めて重要である.しかし,ワラジムシ類に関する知見は極めて乏しい.そこで,本研究では,野外調査と室内実験により外来性ワラジムシ類であるオカダンゴムシの歩行分散力を明らかにした.野外で行った標識再捕法によりオカダンゴムシは 1 日で 24 m,8 日で 51 m 移動することが明らかとなった.また,0.8 lux,22°C に設定した実験条件における歩行分散力の計測では 1 時間で 50 m 歩行する個体が確認された.これらの結果から本種の歩行分散力は飛翔能力をもつ大型甲虫やクツワムシに匹敵する可能性が示唆された.

収録刊行物

  • Edaphologia

    Edaphologia 101 (0), 27-32, 2017

    日本土壌動物学会

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