吉野川の歴史 (その7)
書誌事項
- タイトル別名
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- History of Yoshino River (Part VII)
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説明
吉野川の姿を, 農民の治水建白書や明治時代の新聞など, 資料の種類と手法を変えつつ纒めているが, 本論では藩政末期から第1期の治水工事の修了までの間, いろいろな目的で画かれた絵図・地図を見て得たものを纒めた。絵図・地図という視覚的な資料によっているため, 以前の文書資料による場合と異なった考察が出来たと思う。<BR>絵図・地図を纏めて論文として報告する場合, 作者・製作年代・縮尺精度などを検討するようなアプローチが多いが, 本論では江川の締切り・第十堰・西覚円堤・善入寺島など治水工事上重要な地点や有名な地点を取り上げ, その地点において得られる所見を集めた。この方法により, 吉野川の特色・吉野川と人とのかかわり合・今の吉野川との相異点などを纒めることが出来た。<BR>最後に絵図・地図による認識がどの辺りまで及び得るか, 今まで吉野川以外の川で記憶に残っている, 青梅市の成木川と黒沢川・大井川・庄川と小矢部川・筑後川の床島堰の図を紹介した。各河川の一面ではあるが, その点に関しては非常に細かい描写があり, 一つの技術のレベルを知ることが繊来, また指針として別の図を求める助けにもなる。
収録刊行物
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- 日本土木史研究発表会論文集
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日本土木史研究発表会論文集 7 (0), 243-251, 1987
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679303955328
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- NII論文ID
- 130004038047
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- ISSN
- 18848133
- 09134107
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可