狭山池の歴史と堆積土の性状

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Physical and mechanical properties of soil deposits and history of Sayama Reservior
  • 物証土木史の一試み

抄録

大阪狭山市に存在する狭山池は、わが国でも最も古い溜め池の1つとされ、従来、歴史学、考古学、地理学の各分野から種々研究されている。そしてまた、この池は改修、補修の多いことでも有名であるが、それらの原因や建設年代については不明な点も多かった。この度、池の全面改修を行うに当たり、歴史学、考古学、地理学、地質学、土木工学などの各分野から総合的に研究が行われている。<BR>そこで、著者らは、池の歴史的発展過程を明らかにするための一手法として、池内に堆積している土層の性状に着目し、ボーリング試料を川いた土層の形状、組織の観察と判別、ならびに、化学分析、粒度、密度などの各試験を行い、それらの特徴から池の歴史的展開を読みとることを試みた。<BR>その結果、土層の厚さや性質から堆積速度を推定することが可能であり、それを尺度として、池建設後に起こった種々の事項を推定しうる可能性を示したものである。

収録刊行物

  • 土木史研究

    土木史研究 15 469-474, 1995

    公益社団法人 土木学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679304943104
  • NII論文ID
    130004038275
  • DOI
    10.2208/journalhs1990.15.469
  • ISSN
    18848141
    09167293
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ