狭山池ダム・堤体の保存事業について

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タイトル別名
  • Preservation of bank by PEG Impregnation

抄録

狭山池は古事記や日本書紀にもその築造が記載されている日本最古のダム形式のため池であり、様々な文献に狭山池の修改築の歴史が記述されている。大阪府の調査の結果、堤体には幾多にわたる過去の修改築の跡が層になって残されていることが明らかになり、また古代の堤には木の葉が10cm~15cmのピッチで水平に敷かれた古代の築堤工法 (敷葉工法と呼んでいる) も見られることがわかった。<BR>大阪府では狭山池のダム化工事の中で、旧取水施設の撤去のため堤体を一部全断面開削する機会に、この歴史的にも土木工学上も貴重な堤体を一部全断面で保存展示することとした。<BR>本稿は、堤体の保存を実施するための調査検討や現在までの堤体保存工事の実施状況について報告を行うものである。

収録刊行物

  • 土木史研究

    土木史研究 15 461-467, 1995

    公益社団法人 土木学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679304947840
  • NII論文ID
    130004038274
  • DOI
    10.2208/journalhs1990.15.461
  • ISSN
    18848141
    09167293
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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