WC含有Ti(C,N)基サーメットの合金炭素量及び結合金属相量がフライス切削特性に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of a quantity of alloy carbon and metallic binder phases of Ti(C,N)-based cermets containing a fixed quantity of WC on milling performance
  • WC含有Ti(C,N)基サーメットの合金炭素量および結合金属相量がフライス切削特性に及ぼす影響
  • WC ガンユウ Ti(C,N)キ サーメット ノ ゴウキン タンソリョウ オヨビ ケツゴウ キンゾクソウリョウ ガ フライス セッサク トクセイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

金型用に汎用的に使われているSKD11材料は難削材とされているが,そのフライス加工には耐摩耗性と靭性のバランスしたWC含有Ti(C,N)基サーメット工具が多用されている.一方,厳しい断続条件下では早期欠損に至り短寿命となる場合も多くみられるため工具材の耐欠損性のさらなる向上が求められている.こうした中で,WC含有Ti(C,N)基サーメット工具に関して,耐欠損性能の向上を目的として合金炭素量および結合金属相量の異なる工具材を試作してフライス切削試験を行い,工具刃先に発生する逃げ面摩耗幅およびき裂の発生挙動並びに工具の欠損寿命を比較・検討した.その結果,欠損寿命に対して,合金炭素量においては二相域の低炭素側で,結合金属相量においては10vol%で最も高くなることを明らかにした.そして,SKD11材料に対するフライス切削工具用サーメット材料の好適な合金設計として,硬さ設定並びに硬質相周辺組織の成長抑制に留意すべきであることを提案した.

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