皮膚原発epithelioid hemangioendothelioma(EHE)の1例

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タイトル別名
  • A case of cutaneous epithelioid hemangioendothelioma

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説明

39歳,女性。初診の3ヵ月前から左膝外側に圧痛を伴う常色のしこりに気づき,2週間前から色調変化と自発痛を生じた。初診時15mm大の表面赤色調で軽度隆起する硬結を認め,生検によりEHEと診断した。局麻下に20mm離して拡大切除,全層植皮術を施行した。2.5ヵ月後,CTで鼠径および外腸骨リンパ節の腫脹を認め,鼠径部リンパ節生検にて転移と診断した。鼠径および骨盤内リンパ節郭清術施行し,外腸骨リンパ節に転移を認めたが,総腸骨リンパ節には転移を認めなかった。摘出した転移リンパ節から薬剤感受性試験行い,Ifosfamid(IFM)の腫瘍増殖抑制率が84.4%と高感受性であったため,IFM,Doxorubicin hydrochloride(DXR)による化学療法を5クール行い,最終術後3年11ヵ月再発転移を認めていない。皮膚に生じるEHEは稀で,若干の文献的考察を加えて報告する。

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参考文献 (14)*注記

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