毛細血管拡張性肉芽腫の外観を呈した無色素性悪性黒色腫の1例

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タイトル別名
  • A case of amelanotic malignant melanoma showing the appearance of granuloma telangiectaticum

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40歳女性。2007年夏頃より右前腕に紅色小結節が出現。次第に増大し,容易に出血するようになったため近医を受診。毛細血管拡張性肉芽腫が疑われ,同年11月手術目的で当科に紹介受診となった。初診時,右前腕に直径8mm大の有茎性紅色結節を認め,2008年1月に切除術を行った。病理組織像では腫瘍は明瞭な核小体を有する紡錘形~多角形細胞で構成され,一部巣状増生を示していたが,メラニン色素はほとんど認められなかった。免疫染色にて腫瘍細胞はMelanA(+),S-100(+),HMB-45(-)より,無色素性悪性黒色腫と診断した。全身精査では,造影CT,PET-CTにて明らかな転移所見を認めず。拡大切除術および,右腋窩リンパ節郭清術を試行した(tumor thickness 6.0mm,pT4bN1M0:Stage IIIB)。術後DAV-Feron療法を4クール施行しているが,再発,転移は認めていない。

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