飲酒後の呼気中アルコール濃度のファジィ推論による予測 : 2次遅れ+むだ時間要素によるモデル化

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タイトル別名
  • Prediction of Breath Alcohol Concentration after Drinking by Fuzzy Reasoning
  • インシュゴ ノ コキチュウ アルコール ノウド ノ ファジィ スイロン ニヨル

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抄録

この論文は、健常人の飲酒後の呼気中アルコール濃度をファジィ推論により予測した。健常人の飲酒後の呼気中アルコール濃度のピーク値や消失の経時変化は本人の体重、年齢あるいはその時の飲酒条件によって違いがあり、数少ない測定値から簡単に濃度曲線を推定できない。種々の提案されているモデルでは、モデルの形やパラメータの決定には多くの曖昧さが存在しているので、たとえ各個人のモデルが最適に決定されたとしても、かなりの個人差が存在するからより一般的に適合するモデルを決定することは非常に難解な問題と考えられる。そのために、ここでは一般的に適合する経時変化のモデルをファジィ推論により作成した。被験者の肉体的差異や飲酒時の条件をファジィ推論の前件部変数として取り扱い、後件部関数に「2次遅れ+むだ時間要素」のインパルス応答で表される関数を用いて、飲酒後の呼気中アルコール濃度の予測を行う。後件部関数として16種類を用い測定データに適合させることにより、一般的な予測モデルを作成した。

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