切除範囲の決定に苦慮した母趾悪性黒色腫の1例

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タイトル別名
  • A case of malignant melanoma of the big toe with unclear margins

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説明

<p>74歳,女性。初診3年前より明らかな誘因なく母趾指腹部の灰色の隆起を自覚。2年前より同部位に潰瘊形成。1ヵ月前近医皮膚科受診。外用剤にて経過みるも改善なく近医総合病院皮膚科受診。潰瘊周囲に黒色斑認め悪性黒色腫疑いにて切除生検後当科紹介初診となった。Tumor thickness 1.9 mm,断端陽性。2 cmマージンを付けMP関節部で切断,断端形成+センチネルリンパ節生検を施行。断端陽性であったため1 cmマージンで追加切除,単純縫縮するも再度断端陽性。1~2 cmマージンにてmapping biopsyを施行。すべて陰性であったため1cmマージンで追加切除。再度断端陽性でありさらに1 cmマージンで追加切除施行するも断端陽性。さらに2 cmマージンで追加切除施行。計4回の追加切除を要して断端陰性に至った。追加切除病変は全て表皮内であり,また色素に乏しく肉眼的に病変の確認は困難であった。</p>

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