頭部血管肉腫における内皮マーカー発現の検討

  • 石井 良征
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 藤澤 康弘
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 中村 泰大
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 古田 淳一
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 市川 栄子
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 川内 康弘
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野
  • 大塚 藤男
    筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻皮膚病態医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Expression of endothelial markers in angiosarcomas

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説明

要旨 血管肉腫は高齢者の頭部に好発する悪性脈管系腫瘍である。その起源は内皮細胞由来とされるが,血管系かリンパ管系か,あるいは両者の混在かは明確ではない。今回我々は,筑波大学皮膚科で経験した頭部血管肉腫11例に対して内皮マーカーであるCD31,CD34,およびD2-40を用い,免疫組織化学的検討を行った。その結果,CD31は11例中11例に陽性,CD34は11例中7例に陽性,D2-40は11例中10例に陽性であった。血管内皮マーカーであるCD31,CD34に加え,リンパ管内皮マーカーであるD2-40も高率に陽性になることが明らかになった。つまり,11例中10例がCD31とD2-40の両者に陽性であった。以上より,当科で経験した頭部血管肉腫の大部分は血管とリンパ管の両者に分化していることが示唆された。

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