• Simmons Greg
    School of veterinary Science, University of Queensland, Gatton Campus
  • Young Paul
    School of Chemistry and Molecular Biosciences, The University of Queensland, St Lucia
  • McKee Jeff
    Ecosure, West Burleigh
  • Meers Joanne
    School of veterinary Science, University of Queensland, Gatton Campus
  • MIZUNO Tetsuo
    Australia-Japan Wildlife Conservation and Education Foundation, Pullenvale

書誌事項

タイトル別名
  • The Epidemiology of <I>Koala Retrovirus</I>
  • The epidemiology of Koala retrovirus
  • 和文要約 コアラレトロウィルスの疫学
  • ワブン ヨウヤク コアラレトロウィルス ノ エキガク

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説明

新奇なコアラレトロウィルス(KoRV)と呼ばれるガンマレトロウィルスが2000年にコアラより分離された。残念なことに引き続き行われた調査から,KoRVはオーストラリアのコアラの個体群に広く拡がっているようである。現在KoRVは,活発に内因性化する過程にある外因性レトロウィルスの唯一の知られている例であり,非常にユニークなウイルスである。現在KoRVが病気の原因となる直接的で明確な証拠はわずかであるが,KoRV感染がコアラの臨床上,通常よく診断される種々の新生物や,様々な免疫不全症の病因として重要な役割を果たしている可能性があるか,もしくはその確率が高い。KoRVは,近縁であるオーストラリア固有のげっ歯類であるバートンメロミス(Melomys burtoni)のレトロウィルスの異種間交差感染を介して出現した可能性がある。これら2種のウィルスは,第三番目のレトロウィルスであるテナガザル白血病ウィルス(GALV)に対しても近縁である。GALVは白血病を罹患していたタイの捕獲下のテナガザルから1960年代後半に最初に分離された。しかし,現在に至るまでGALVの感染源は不明である。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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