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- 熊谷 直憲
- 東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Pseudohypoaldosteronism type II
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説明
偽性低アルドステロン症II 型(Pseudohypoaldosteronism type II; PHA II)は主に常染色体優性遺伝を示し,腎臓におけるNaCl 再吸収の増大に起因する高血圧やK イオン排泄不全による高K 血症,高Cl 性代謝性アシドーシスを呈しサイアザイド系の利尿剤が奏功する疾患である。原因遺伝子としてWNK(With No Lysine Kinase)であるWNK1,WNK4 遺伝子が同定されており,同遺伝子異常によるNa+Cl– 共輸送体(NCC)の活性化が原因と考えられている。2012 年に本疾患の原因遺伝子としてKLHL3(Kelch-like 3)とCUL3(cullin 3)遺伝子が新規に同定された。本稿では,偽性低アルドステロン症II 型について概説すると同時に自験例である本邦初のKLHL3 に変異を認めた偽性低アルドステロン症II 型の症例を紹介する。
収録刊行物
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- 日本小児腎臓病学会雑誌
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日本小児腎臓病学会雑誌 27 (2), 71-75, 2014
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679315515520
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- NII論文ID
- 130005067560
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- ISSN
- 18813933
- 09152245
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可