ビニルハウス条件におけるサツマイモネコブセンチュウ寄生性<I>Pasteuria penetnns</I>の増殖に及ぼす土壌温度の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Soil Temperatures on Spore Increase of <I>Pasteuria penetrans</I> Parasitizing <I>Meloidogyne incognita</I> in Vinyl House Conditions
  • Emergence of suppression of root-knot nematodes in sweet potato cropping systems treated with Pasteuria penetrans
  • Effects of Soil Temperatures on Spore Increase of Pasteuria penetrans Parasitizing Meloidogyne incognita in Vinyl House Conditions

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説明

サツマイモネコブセンチュウ連作圃場の黒ボク土 (2.5kg) を径20cmの素焼鉢につめ、高温条件 (夏期30℃) または低温条件 (同26℃) に設定したビニルハウスに埋設して (各6反復)、2年間にわたりインゲンマメーサツマイモーホウレンソウーサツマイモを栽培し、土壌中の線虫とRlsteuria胞子の密度の増加・変動を調べた。供試ネコブセンチュウの密度は高温条件で高い傾向を示したが低温条件との有意差はなかった。Pasteuriaの密度は最終的に高温条件では初期接種密度 (6.6×104/g土壌) の20倍に増えたのに対し、低温条件ではわずか2倍程度に留まった。線虫の密度はRlsteuriaの存在により抑えられる傾向であったが有意差はなかった。高温条件でのRlsteuriaの密度増加は「サツマイモの根の増大-線虫の高繁殖-pasteuriaの高繁殖」の関連により生じた可能性が推察された。土壌中に存在する出芽細菌胞子の遠心分離法と幼虫に付着した胞子の染色検鏡法を開発し、概略記述した。

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