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説明
膀胱尿管逆流 (VUR) を含む慢性尿路感染症24例と,正常小児5例にDMSAによる定量的腎シンチグラムを施行し,その有用性について検討した。正常小児におけるDMSA摂取率の平均は19.0±5.1%であった。VURを有する症例は,VURの程度が高度なものほどDMSA摂取率は低値を示した。VURを含む慢性尿路感染症におけるDMSA総摂取率とクレアチニンクリアランスは正の相関を示した (r=0.77)。腎瘢痕の発見率は,DMSAによる腎シンチグラムがIVPに比し有意に高かった。DMSAによる定量的腎シンチグラムは,VURを含む慢性尿路感染症の分腎機能検査として有用であり,腎瘢痕の早期発見に役立つものと思われた。
収録刊行物
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- 日本小児腎臓病学会雑誌
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日本小児腎臓病学会雑誌 3 (1), 69-73, 1990
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679316284928
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- NII論文ID
- 130001353992
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- ISSN
- 18813933
- 09152245
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可