シクロスポリンにより部分腎性尿崩症を発症した頻回再発型ネフローゼ症候群の1 男児例

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  • A case report of transient partial nephrogenic diabetes insipidus with steroid-dependent nephrotic syndrome during cyclosporine treatment

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<p>症例は3 歳6 か月で発症したステロイド依存性頻回再発型ネフローゼ症候群の男児。プレドニゾロン(PSL),シクロスポリン(CsA),アザチオプリン(AZP),カルシウム拮抗薬,スタチン,H2 受容体拮抗薬で治療中の15歳8 か月時に,夜間頻尿と口渇を訴えた。多尿と尿濃縮障害,血漿アルギニンバゾプレシン(AVP)高値より腎性尿崩症と診断した。CsA 減量により多尿は速やかに消失した。</p><p>CsA による尿濃縮障害は慢性腎毒性によるもの以外に,急性腎不全に至らなくても血中濃度依存性に生じ得ると考えられる。CsA のアクアポリン2(AQP2)発現抑制による自由水のホメオスターシスへの影響を検討することが重要である。</p>

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