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- 小澤 芳男
- 神戸大学
抄録
<p>本研究では、ビルなどの空調用熱源機として用いられる吸収冷温水機を対象とした故障診断予測システムを検討した。利用可能なセンサ情報の不足・曖昧さ、システム実現に利用可能な計算資源に対する厳しい制約などの条件を持つ、バーナー燃焼系と本体冷凍プロセスについて提案を行った。特に、バーナー燃焼系では、中小規模のバーナであるため、火炎検出器など利用可能なセンサが限定され、センサ出力が微妙な条件の違いの影響を受け、故障原因とセンサ情報の関係が安定していないという特徴がある。そこで専門家の持つ診断知識の特徴を勘案し、診断知識を大きく、2値論理的な「故障モードの判定知識」と確率的な「故障部位毎の異常の可能性の判定知識」の2つに整理し、前者を2値論理、後者を多値論理で表現することにより、あいまいな事象の表現しながら、故障診断技術に不慣れな専門技術者にとっても、知識全体の見通しの良さを確保し、なおかつ実用性の高いコンパクトな推論機構の実現という3つの特長を実現した。</p>
収録刊行物
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- 日本ファジィ学会誌
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日本ファジィ学会誌 12 (4), 530-, 2000
日本知能情報ファジィ学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679317312384
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- NII論文ID
- 110002939561
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- ISSN
- 24329932
- 0915647X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可