当院における関節リウマチに対するミゾリビンの使用経験

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タイトル別名
  • Clinical study of mizoribine for rheumatoid arthritis in our hospital

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説明

目的:当院における関節リウマチ(RA)に対するミゾリビン(2009年新規投与例)の治療成績を検討した.<br> 対象・方法:対象症例は21例(男性10例,女性11例),平均年齢は70.3歳(41歳~86歳)であった.投与方法は150mg,1日1回連日投与17例,100mg,1日1回連日投与2例,メトトレキセート(MTX)との追加間歇投与(週300mg)2例であった.他の抗リウマチ薬(DMARDs)に併用処方した症例は9例,単独処方例は12例(これまでDMARDsの処方がなかった症例7例,他剤からの切り替え5例)であった.<br> 結果:DAS28による効果判定ではgood response2例,moderate response8例,no response11例であり,中等度以上改善率は47.6%であった.年齢別にみると70歳以上では中等度以上改善率は71%であったが,69歳以下では33%であった.24週後の投与継続率は52.4%であった.副作用は1例もなかった.<br> 結論:当院におけるミゾリビン新規投与例の21例の検討を行った.副作用はなく高齢者に有効例が多い傾向を認めた.

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 23 (3), 168-172, 2011

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

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