Sister Mary Joseph結節を契機に発見された膵癌の1例

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  • Sister Mary Joseph’s Nodule Derived from Pancreatic Cancer Detecting by Repeated Omphalitis: Report of a Case

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説明

悪性腫瘍の臍転移はSister Mary Josephʼs nodule(SMJN)と呼ばれ,比較的稀な転移である.今回われわれはSMJNを契機に発見された膵癌の1例を経験したので報告する.<br>
症例は70歳代の女性.2カ月前からの臍部の発赤,腫脹を主訴に当科外来を受診した.当初は臍炎の診断のもとに外来経過観察を行っていたが,症状の寛解・増悪を繰り返し,20mm大の有痛性腫瘤を認めるようになった.腫瘍マーカーの上昇を認めたことから,腹部造影CT検査を施行したところ,膵体尾部に40mm大の腫瘍性病変を認めた.臍部にも20mm大の腫瘤を認め,生検で腺癌と診断され,膵体尾部癌の臍転移と診断した.根治術は不可能で,S-1による化学療法を開始し,10カ月間継続したが徐々に全身状態悪化し,初診から12カ月後に永眠された.

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