書誌事項
- タイトル別名
-
- Afp–Producing Gastric Cancer Associated with Lymphnode Metastasis Mimicking Pancreatic Cancer : A Case Report
この論文をさがす
説明
症例は70歳男性．繰り返す胃潰瘍で近医加療中，腹部CT検査にて膵体部に58mm大の腫瘤を指摘され，当院紹介受診となった．潰瘍部より２度の生検が行われたが，いずれも良性の診断であった．血液生化学検査では，CEA14.1ng/ml，CA19-9 45U/ml，AFP 507ng/mlと腫瘍マーカーの上昇を認めた．当院の腹部超音波検査では，膵体部に内部不均一で比較的境界明瞭な等～低エコーの腫瘤として描出された．超音波内視鏡下穿刺吸引生検の結果，低分化腺癌を認めた．膵悪性腫瘍の診断にて膵体尾部切除，リンパ節郭清を行った．術中に胃前庭部に漿膜側へ突出する腫瘍を認めたため，幽門側胃切除術を併施した．術後病理組織診断では，胃はAFP産生腫瘍であり，膵の腫瘤は胃癌の転移リンパ節であった．以上，膵腫瘤が発見契機となったAFP産生胃癌膵周囲リンパ節転移の切除例を経験した．膵腫瘤性病変にAFPの上昇を伴った場合は，胃の十分な精査が肝要と考えられた．
収録刊行物
-
- 日本外科系連合学会誌
-
日本外科系連合学会誌 39 (5), 906-910, 2014
日本外科系連合学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679322111488
-
- NII論文ID
- 130005106017
-
- ISSN
- 18829112
- 03857883
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可
