腺様嚢胞癌56例の予後因子に関する臨床病理学的検討

  • 鈴木 美保
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学
  • 道 泰之
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学
  • 愛甲 勝哉
    武蔵野赤十字病院特殊歯科・口腔外科
  • 黒原 一人
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学
  • 山根 正之
    群馬県立がんセンター歯科口腔外科
  • 鵜澤 成一
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学
  • 山城 正司
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学
  • 石井 純一
    埼玉県立がんセンター歯科口腔外科
  • 岡田 憲彦
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・口腔機能再構築学系・口腔機能再建学講座・口腔病態診断科学
  • 天笠 光雄
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面頸部機能再建学系・顎顔面機能修復学講座・顎顔面外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Clinico-pathological study about prognostic factors on 56 cases of adenoid cystic carcinoma

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説明

1965年から2002年の間に,東京医科歯科大学歯学部附属病院顎顔面外科にて腺様嚢胞癌と病理組織学的に診断された一次症例56例について検討を加えた。部位別では口蓋,口底が多かった。治療法は放射線併用外科療法26例,外科療法単独20例,放射線療法単独6例で,残る4例は生検のみであった。全症例の5年・10年生存率はそれぞれ62.6%と33.4%であった。stage I・IIの5年・10年生存率は72.9%と48.6%であり,stage III・IVの5年・10年生存率は51.0%と15.9%であり,両群間に有意差を認めた。Stage分類は予後因子として有用であると考えられた。原発巣再発は51.1%に,遠隔転移は65.9%にみられ,原発巣再発のみられた症例では遠隔転移が有意差をもって多くみられた。頭頸部腺様嚢胞癌の治療においては原発巣制御が重要であろうと考えられた。

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参考文献 (34)*注記

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