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説明
サイトケラチン19フラグメント (CYFRA 21-1) の腫瘍マーカーとしての意義を肺癌11症例, 消化器癌9症例で腫瘍潅流静脈血を用いて検討した。CYFRA値は扁平上皮癌においてその高値が報告されてきたが, 術中潅流血を取することにより腺癌症例や正常値を示す例でも放出されていることが確認された。サイトケラチンと同様にCEAを同様に測定したが末梢血と潅流血との間に有意な差は認められなかった。CYFRA値は潅流血が末梢より有意に高く, 特に潅流血値は病期進行に伴い高値を示し相関していたのに比べ, 末梢血では病期と余り相関しなかった。CYFRA潅流血測定により現在末梢血で正常値を示す症例も含め, より正確に病態や癌の悪性度を把握でき, その評価は他の肺癌組織型や消化器癌にも応用できる可能性があると思われた。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 20 (4), 250-254, 1995
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679324231424
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- NII論文ID
- 130006790007
- 10012370261
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可