傍ストーマヘルニア嵌頓により絞扼性イレウスを呈した1例

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タイトル別名
  • A Case of Strangulated Obstruction by Parastomal Hernia

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説明

症例は55歳, 男性。53歳時に異物による直腸穿孔, 汎発性腹膜炎でHartmann手術, 腹膜炎手術を施行されていた。腹痛と嘔吐を主訴に当院を受診, 人工肛門周囲の膨隆と発赤, 疼痛を認め, 傍ストーマヘルニア嵌頓による絞扼性イレウスの診断にて緊急手術を施行した。手術では, 小腸がストーマ周囲に巻きつき絞扼しており, 絞扼小腸の切除とヘルニア門の直接縫合閉鎖を施行した。傍ストーマヘルニアは, 人工肛門造設後の晩期合併症として比較的頻度が高いが, ヘルニア門が大きいため嵌頓することは稀である。今回われわれは傍ストーマヘルニア嵌頓にて絞扼性イレウスを発症し, 緊急手術を要した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

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