A Case Report of Superior Mesenteric Artery Syndrome Induced by Trauma

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  • 外傷を契機に発症した上腸間膜動脈症候群の1手術例

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外傷を契機に発症した上腸間膜動脈症候群 (以下SMA症候群) の1例を経験した。症例は68歳, 女性。主訴は胆汁性嘔吐。約4カ月前に胸部打撲により肋骨骨折, 血気胸となり約2カ月間入院, 長期臥床していた。その間次第に亀背となり, 約10kg体重が減少した。今回胆汁性嘔吐にて入院した。上部消化管造影検査にて十二指腸水平脚で著明な狭窄を認めた。腹部CTにて十二指腸水平部より口側消化管の著明な拡張を認め, 腹部大動脈とSMA間は狭小化し, その間で十二指腸が挾まれていた。また十二指腸狭窄部背側で椎体に変形と骨棘形成を認めた。腹部超音波, MRI検査ではSMAの腹部大動脈からの分岐の狭小化を認めた。以上の所見からSMA症候群と診断して保存的治療を開始したが改善傾向が見られないため発症後40日に十二指腸水平部・空腸吻合バイパス術を施行した。術後良好な結果が得られたので報告する。

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