胆道専門医講座 5)先天性胆道拡張症・膵胆管合流異常 第3回 診断 先天性胆道拡張症・膵胆管合流異常の画像診断
書誌事項
- タイトル別名
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- Diagnosis of congenital dilatation of the bile duct and pancreaticoobiliary maljunction
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説明
要旨:先天性胆道拡張症と膵胆管合流異常の画像診断について解説した.先天性胆道拡張症はI型からV型に分類されるが,発生頻度の低いII型,III型以外は,腹部超音波検査,CT,MRCPを行うことで容易に診断が可能である.Ia型,Ic型,IV-A型に合併する膵胆管合流異常の診断には,MRCP,EUS,ERCP,造影MDCTが有用である.MRCPは侵襲が少なく有用であるが,高率に合併する胆道癌の診断含めて詳細な検討を行うにはEUSあるいはERCPが有用である.胆道癌の合併頻度が高い,胆管非拡張型の膵胆管合流異常の診断が重要であるが,胆嚢壁のびまん性肥厚,軽度の胆管拡張をきっかけに診断することが可能である.胆道癌の早期発見あるいは予防の観点から,これらの所見を認めたときには膵胆管合流異常を常に念頭に置いて診断することが重要である.<br>
収録刊行物
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- 胆道
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胆道 25 (4), 694-700, 2011
一般社団法人 日本胆道学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679325139712
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- NII論文ID
- 130004545413
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- ISSN
- 18836879
- 09140077
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可