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抄録
肝芽腫治療において, 新たな治療法の確立にあたっては, すでに欧米で行われているようなグループスタディによる検討が必須であり, このため本邦でも1991年より日本小児肝がんスタディグループが結成され, 新たなプロトコールのもと, グループスタディが始まった。1995年までの登録例について治療成績につき検討し, 小児肝芽腫の治療方針を明らかとした。肝芽腫治療において生存例を得るには, (1) 肝腫瘍の完全摘出が必要であり, 病期IIIA, Bでは術前化学療法により腫瘍の縮小をはかり, 腫瘍完全摘出に持っていくべきである。 (2) 肺転移が予後因子として重要であり, 肺転移の予防・治療が必要である。肺転移巣が切除可能の場合は, 肺部分切除により転移巣の切除を行なうべきである。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 26 (2), 132-137, 2001
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679325265792
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- NII論文ID
- 10008561900
- 130006790723
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可