高齢者外傷における臨床的検討

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最近1年間の救急センターで扱った外傷3137例中入院が必要となった409例と, 最近8年間に外科で扱った外傷入院症例500例から, 特に70歳以上高齢者の病態と治療について検討した。その結果以下のことが判明した。1) 救急センターで扱った高齢者多発外傷のDOAは多かったが, 多発外傷で入院に至った症例は少なかった。2) 高齢者外傷では来院時ショック症例が多かったことから, 高齢者重篤外傷では容易にショック・DOAに陥るといえた。3) 高齢者外傷治療にあたっては特にせん妄対策が重要であるといえた。

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